スクーリングって何?参加しないといけないの?
「スクーリング」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?通信制高校や通信制大学に通っている方、これから入学を検討している方にとって、スクーリングは避けて通れない重要なキーワードです。しかし、「具体的に何をするの?」「行かないといけないの?」と疑問を持つ方も多いはず。この記事では、スクーリングの基本的な意味から、わかりやすく徹底解説します。
スクーリングとは?基本的な意味を解説
スクーリング(Schooling)とは、
「通信教育課程において、生徒・学生が実際に学校(スクール)へ登校し、対面で授業を受けること」
を指します。
スクーリングが必要な理由
文部科学省の学習指導要領では、通信制高校において一定時間以上の「面接指導(スクーリング)」を受けることが義務として定められています。
これは、自宅学習だけでは補えない実技・実験・グループワーク・直接指導を確保するためです。
学力の担保と社会性の育成という観点からも、スクーリングは教育制度上、重要な役割を担っています。
つまり、任意参加のイベントではなく、卒業するためには必ず出席しなければならない授業の一形態です。
全日制では毎日学校に通っているので、学校に通った日数が卒業のための必要な数だけ足りているかなんて考えることはありませんが、
オンライン主体の通信制高校の場合、出席日数をクリアできているか管理する必要があります。
スクーリングの種類
スクーリングにはいくつかの形式があり、学校や課程によって異なります。主な種類を以下にまとめます。
<方法>
①日帰りスクーリング(月1〜週1回型)
最も一般的なスクーリング形式です。週に1〜数回、または月に数回、学校へ通って授業を受けます。通信制高校の多くはこのタイプを採用しており、仕事や他の活動と両立しやすいのが特徴です。
②集中スクーリング(合宿型)
数日間〜1週間程度、学校や宿泊施設に集まって集中的に学ぶ形式です。遠方に住んでいる生徒でも参加しやすく、短期間でスクーリングの単位をまとめて取得できるメリットがあります。友人関係が深まりやすいというメリットもあります。
③地方会場スクーリング(4~5日の日帰りを年に2~3回)
本校から離れた地方の会場を使って行うスクーリングです。全国各地にサテライト校やキャンパスを持つ通信制高校が増えており、地元にいながら近くの会場でスクーリングを受けられる形式が広がっています。各学期末に、一週間程度のスクーリング期間を設けていることが多いです。地方会場を、各都道府県に設けている学校もあれば、各地方に一か所設けている学校など、会場設置の充実度は学校によるところが大きいと言えます。
<内容>
スクーリングは「登校して授業を受ける」という点は共通していますが、実際に何を行うかは学校ごとに大きく異なります。全国の通信制高校で見られる代表的な内容をご紹介します。
座学中心の講義形式
最も一般的なのが、教室で教師から直接講義を受けるスタイルです。科目ごとに一斉授業として行われる場合も、個別指導として行われる場合もあり、レポート学習だけでは理解が難しい内容を対面で補う機会となっています。
体験学習・野外活動
沖縄や北海道といったリゾート地で3泊4日程度の合宿を行い、勉強だけでなく体験学習や地域の文化に触れる機会を組み込んでいる学校もあります。
芸術鑑賞・文化体験
体験学習や芸術鑑賞をスクーリングカリキュラムの一部として取り入れている学校もあります。美術館・博物館の見学や舞台鑑賞など、情操教育の観点からプログラムに組み込まれているケースです。
グループワーク・協働学習
先生から直接指導を受けるだけでなく、仲間と交流したり学習意欲を維持したりする効果も期待されています。グループディスカッションや共同制作課題を通じて、対人関係の構築やコミュニケーションスキルの獲得を支援する内容として設定されている場合があります。
社会見学・校外学習
体験授業や社会見学を特別授業として位置づけ、ホームルーム活動や学校行事と組み合わせて実施している学校もあります。教室を離れて実社会に触れることで、学びを実生活と結びつける機会となっています。
スクーリングの注意点
①:移動・交通費がかかる場合がある
自宅からスクーリング実施会場までの交通費・宿泊費が、大きな負担になることがあります。
②:スケジュール調整が必要
仕事・アルバイト・家庭の事情などがある方にとって、スクーリングの日程を確保することが難しい場合もあります。事前にスクーリングの日程・頻度を把握し、計画的にスケジュールを組むことが大切です。
また、どうしても生徒のみでの移動が難しい場合には、付き添いをしてくれる人の確保が必要なこともあります。
保護者の方による送迎、場合によっては授業への同席もよく見られます。
③:対人関係への不安を感じる人もいる
不登校経験がある方や、対人関係に不安を感じる方にとっては、スクーリングへの参加がプレッシャーになることもあります。
スクーリングの視点から通信制高校を選ぶということ
スクーリングのみで学校を決めることは難しいですが、
高校卒業に必要な3つの要件※の一つである以上、どんな方法でどんな内容が実施されるかはきちんと理解しておく必要はあります。
※3つの要件 ①レポート提出 ②スクーリング参加 ③単位認定試験合格
内容に優劣はなく、自分に合っているかどうかで判断することが大切です。
生徒みんなで話し合って一つのことを作り上げたり発表したりという活動も、
人と関わることが苦手な生徒には辛い時間でしょうし、
人と関わりたい、作成が好きだ、という生徒には楽しい時間となるでしょう。
心が元気なときは、「いつもと違うことにチャレンジする機会にしたい」というのも良いでしょうが、
かならずしもそこで頑張る必要はありません。
スクーリングは、高校卒業のために必要案件ですので、なくすことはできません。
でも、高校卒業のための「壁」にする必要はないのです。
中学校時代に不登校だった生徒の中には、「不登校で人とのかかわりが少なかったから、ここで頑張らないと。」と考えるケースがあります。
保護者の方が、「ようやく外に出られるようになったから、ぜひいろんな人とふれ合う経験をさせたい!」と張り切ってしまうこともよくあります。
「高校に入ったら元気になるかもしれない。」という期待が大きくなることもあります。
ここで大切なのは、決断するのは「生徒本人」であること、です。
本人が「わからない」「考えられない」という場合に、保護者が「きっとこうなるからこうしよう」とレールをしいても良かったことはありません。
できるときは「やりたい」と言います。
「わからない」というときは、今のお子さんの状態でできそうなこと、を基準に考えてください。
スクーリングでチャレンジする必要はないのです。
力がわきあがってきたときには、スクーリング以外の場面でいくらでも体験を広げられます。
通信制高校を決める段階で、「会場に行ける(保護者付き添いなどのサポートありでも)」「受けられそうな授業」を選ぶことが大切です。
Hearth Academy高等学院大阪南校のスクーリング
Hearth Academy高等学院大阪南校の生徒が参加するスクーリングは、
各学期ごとに4~5日、大阪府内の会場に通う というものです。
自分の履修している科目によっては、4~5日全て授業があるわけではありません。
会場までは、職員が同行しています。
普段と違う場所に行くこと、連日の外出であることに緊張をする生徒のそばで、いつもと変わらない顔がいることが力になればと思っています。
初日や二日目はまだ緊張していても、「あれ?大丈夫そう」「全部受講できた」と目が輝く様子を見られるのは、同行職員の特権です。
通信制高校選びの際は、スクーリングの形式・頻度・場所の有無をしっかり確認することが、自分に合った学校を選ぶ重要なポイントになります。ぜひ参考にしてみてください。

